親にはなかなか解ってもらえないことがある。
訴えても訴えても、何故か受け止めてもらえない。
価値観が違うのか?
生きてきた背景が違うのか?
あえて受け入れようとしないのか?
子どもはその解ってもらえないストレスから、ただ親を観ているだけでイライラしたり、口を利かなくなったり、ふてくされた態度をとり続けていくようになる。
そんなことをしているうちに、最初に解ってもらいたかったこと自体が解らなくなり、なぜ自分が親に対して不満をぶつけてるのかさえも解らなくなっていたりする。
本当だったらもう少し親に優しくしたいのに・・・
仲良くしたいのに・・・
でもでもでも・・・
どうしてこんな風になってしまったのだろう・・・
そんな心の葛藤を紐解いていく時、時折見えてくるシンプルな気持ちがある。
『自分のことを一番に見てもらいたい』
『自分をもっと見てもらいたい』
そんな気持ちが満たされていないことから生じた様々な感情が、心の中でよじれてこじれてグチャグチャになっていたりする。
しかし大人になってしまってから、そのような気持ちを親に伝えることは、なかなか難しい。
このような心の中の葛藤が、様々な人間関係に影響を及ぼしていく。
うまくいかない異性関係や結婚生活、職場を辞めざるを得なくなるほどの上司や部下との敵対関係、ことある毎に期待が裏切られ思うようにいかない人間関係が付きまとうようになる。
そのようなことが続くようなら心の内側に目を向け、そこにある様々な思いを解放していくことが、根本的な解決への一歩となる。