心の寂しさを、忙しさで埋めよとしたところで、その寂しは埋まるのだろうか?
一時はするべきことに追われ寂しさを忘れることはできるだろうが、少しでも空白の時間が出来れば、心は慌てるに違いない。
早く忙しくしないと、またあの嫌な感覚が襲ってくるかもと・・・
そして様々な用事や約束、仕事や趣味や快楽など一生懸命スケジュールを作っては空白の時間を埋めようとする。
そうして忙しい日々を過ごし続け何年か経った頃に、ふと自分の心の内側が何も変わっていないことに気づくことがある。
或いはひっきりなしの忙しさで体を酷使しエネルギーを使い果たし、 心や体がボロボロになって何も出来なくなっていたり、何をするにも気力が湧かないなどということを体験するかもしれない。
何れにしても忙しくし続けたところで心の寂しさは無くなるわけでなく、かえって一生懸命頑張った分、虚しさがプラスされてしまうことさえあるだろう。
自分が心の内に抱えた寂しさは、適切な方法で対処しない限り無くなることはないのである。
まずは自分の心に『何がそんなに寂しくしているのか?』を問うてみたいもの。
そこで得られた答えに真剣に向き合い、何年かかろうがあきらめずに取り組み続けていくことができれば、次第にその寂しさは癒されていく。
人間は誰でもどこかに寂しさを抱えていることが多いもの・・・
だからこそ一人で寂しさを抱え込まずに、 少しずつでも誰かと分かち合いながら癒していきたいものである。