もう終わりなの・・・

自分の人生のプロセスの中で、終わっていこうとしているものにしがみつき、始まろうとしていることを恐れていれば、運気の波に乗れないばかりか、返って苦しくなっていく。

今までどうしてもこれだけはと思ってやってきたことや、共に居た人達を失っていく寂しさは、計り知れないものがあるかもしれない。

しかし自然界での一つの終わりは、一つの始まりを意味する。
秋に葉が散って冬となり、やがて芽吹きの春が来るように。
何かが終わるということは、何かが始まっていくという兆しでもある。

終わりをしみじみ感じるというのも人生では大変感慨深いものではあるけれど、それに深入りし過ぎて同時に何かが始まろうとしていることに気づかないのは、少々もったいない。

始まりの兆しは、いつも見ているものごとの視点を少しだけずらすだけで、

すぐ側に用意されているということに、気づいていけるのかもしれない。



春の心理学講座 ➡ ものごとの終わりと始まりの兆しをつかむ

2023年3月30日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

自分が目を向けていないところに

大きな問題は、自分が目を向けていないところから生じやすい。

子どもにばかり目を向けて、夫や妻に目を向けていることが少なければ、夫や妻が浮気・不倫などをして離婚の危機が訪れたりすることがある。

仕事にばかり目を向けて、子供に目を向けることが少なければ、不登校や引きこもり・非行等の問題を子供が引き起こすことがある。

自分の業績ばかりを考えて仕事をしていれば、部下や同僚からの信頼を失ったり、人間関係のトラブルを起こすことがある。

関わっているにもかかわらず、その関わっている存在に目を向けることが少なければ、そこに問題が生じるのは自然界の習わしでもある。

様々な機器や車等もずっとほったらかしていたり、乗らないでいれば、動かなくなってしまうのと同じことでもある。

一生懸命何かに取り組むのは良いが、それ以外で自分の関わっている存在を結果的にないがしろにしてしまえばしまうほど、それは何れ自分にとって負の財産として返ってくる可能性が高くなる。

人は自分に対しての注目を欲している存在でもあるから・・・

家族・友人・会社での人間関係など、その関わりが濃くなればなるほど、なおさらその傾向は強くなる。

自分が関わる人との間に何か問題が生じた時は、その相手を責める前に、まず自分のその人への目の向け方がどうであったかを振り返り、見直していくことから始めていきたい。









2023年3月28日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

夫や妻に望むもの?

夫婦・恋愛関係において、全ての人に当てはまるわけではないけれど、多くの人に見られる傾向の一つとして次のようなものがある。

男性は彼女や妻に、母親にしてもらったことと同じことを求める傾向がある。

女性は彼氏や夫に、両親にしてもらえなかったことを求める傾向がある。

何れにしても、人生のパートナーに対して親的役割を求める傾向である。

何故こうなるのかと言えば、基本的に自分の味方でいてくれる相手が出来ると、そこに安心感が生まれ、社会の中ではそうそう気楽に出すことが難しい心の中にいる子どもの部分が、ひょいと顔を出すからである。

人によっては、その子どもの部分が大きい人もいれば、それほど大きくない人もいる。

子どもの部分が大きい人というのは、小さい頃何らかの事情で、その子どもの部分を満たすことが出来なかった人である。

そして子供の部分が大きければ大きい人ほど、パートナーに親を求める度合いが強くなる。

そんな子供の部分の大きい人同士が一緒になると、お互いが求め合ってうまくいかなくなることが多くなる。

また子供の部分に多少の差があって、最初はどちらかが受け止められてはいるものの、時間の経過とともに耐えられなくなり、関係性が破綻するということもよく起こりがちである。

何れの場合もお互いが傷つき、次の恋愛や結婚に尾を引いてしまうことや、異性とのお付き合いそのものをあきらめてしまう人さえいたりする。

もしこのような体験を繰り返す傾向が自分にはあるのではないかと感じたら、親の役割を多少なりともしてくれる人を求め、その人にサポートを仰ぐのも悪くない。

素直な自分の気持ちを大切にしつつ人と触れ合っていれば、その役を買ってくれる人が何らかの形で現れたりするもの。

こんな自分ではダメだ!
自分は異性とはうまくいかない!

などと決めつけ、あきらめてしまう前に、様々な人に出会いながら成長していく自分の人生のプロセスを信頼し、それに委ねてみるのも一つである。











2023年3月26日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

取り組んでいる人生のテーマが難しいのでは?

苦労しながら一生懸命生きているのに、なかなか自分に自信が持てずにいるということがある。

その理由の一つに、取り組んでいる人生のテーマが難しいという場合がある。

例えば、自分を磨き上げていくことと、ありのままの自分や他人を受け入れることを調和・統合しようとしている場合などである。

どちらかに偏ることはよくありがちだけれども、一見対極にあるようなものを、どちらも大事にしながら調和・統合していくことは、なかなか難しいことかもしれない。

またどちらにも偏らないようにただ心がげているだけでは、逆にどちらも中途半端になってしまい、その人の真の思いが相手に届き難くなってしまうかもしれない。

このように対極にあるようなことを人生のテーマとして持っている場合、

その人にとって納得のいく結論のようなものを得ていく為には、

それ相応の時間がかかるだろうし、経験も必要になってくるだろう。

もう少しシンプルなテーマを持って生きている人に比べれば、

自信を持つことが遅れてしまうのは、致し方のないことかもしれない。



もしこのような傾向のある人は、決して自分をダメな人間だとか、満足のいく自分に到達できないことを責めたりせず、じっくり時間をかけて難しいテーマに取り組んでいる自分を、温かく見守る気持ちでいて欲しいと思う。



2023年3月20日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

心の消耗を防ぐには

最近なんとなくやる気が出ない・・・

なんとなく生きていても楽しくないし未来に希望が見いだせない・・・

マイナスなことをよく考えるようになった・・・

体の具合がそんなに悪いわけではないのに、このような感じが強まってきたら、心のエネルギーが何かに吸い取られ消耗しているサインかもしれない。

心のエネルギーが消耗していくのは、自分の本質が望んでいないことを、誰かの期待に応えるために一生懸命に取り組んでいたり、叶わぬ欲求を満たすために自分に無理をさせている時などに起こりやすい。

自分ではこうせざるを得ない・・・こうしなければならない・・・という大義名分で取り組んでいることが、実は知らず知らずのうちに自分の心を蝕んでいたのである。

もしこのような状態に陥ってしまっているのではないかと気づいたら、

自分の今していることは、これからもしていく必要が本当にあるのだろうか?

この先これを続けてどんな未来が待っているのだろうか?

と立ち止まってじっくり自問自答したいところである。

また自分の行ってきた方法しか思いつかなかったり、どうしても同じように考え行動してしまうようであれば、知恵のある人に相談してみるのもよいだろう。



心の消耗を回復へと向かわせるには、まず普段何気なくしている考え方や行動の習慣を中立の立場らか眺め、気づきを得ることから始めていきたい。




2023年3月17日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

頑張っても頑張っても叶わぬとき

時に頑張っても頑張っても叶わぬことがある。

それはもしかしたら、その頑張るべき方向性が本来の自分にとって違っているというサインなのかもしれない。

またもしくは、頑張り過ぎてしまう裏側に否定的な思いが潜んでいて、実はその否定的思いが実現しているという可能性もある。

例えば、『どんなに頑張っても結局自分は報われない』という思いを潜在意識の中に持ち合わせていたり、自己存在に対する無価値観などの虚しい感情を心の中に抱えていたりすれば、頑張った報いを受け取ることが非常に難しくなる。

頑張っても叶わぬ原因が前者の場合であれば、深く自分を見つめ方向性を変えていくことに力を注いでいけば良いし、

後者の場合であれば、潜在意識の中の負の思いや感情を手放していくことを心掛けていけば良い(またそうした心理的セラピーを受けるなども良い)。

まずはその真の原因に気付いていくことが重要である。











2023年3月10日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

どうしてこんな失礼なことをされなければならないの?

どうして子供は、私に反抗的な態度ばかりとって言うことを聴こうとしないのだろう?

どうして部下からは、なかなか信頼してもらえないのだろう?

などと思い煩うことはないだろうか?

そうしたことになるには様々な要因が考えられるけれど、その要因の一つに、過去の自分の行いが返ってきているというものがある。

例えば自分がまだ子供だったり若かった頃、両親や目上の人に対してとり続けた反抗的態度や信用しないという態度が、立場を変えて自分が上の立場に立った時に、そっくりそのまま返ってくることがある。

・・・

もし過去において思い当たる節があるようなら、子供や部下に対して思い煩うより、もう一度自分の過去を振り返り、両親や目上の人達に対してとり続けた自分の態度を見つめてみたい。そしてその当時の両親や目上の人達は、こんな気持ちだったのだろうか?と思い馳せてみることである。

更には、自分がまだ子供だった頃・若かった頃に両親や目上の人達に対して何がそんなに嫌だと感じていたのだろうか?と思い巡らしながら、今の自分がそれと同じような態度を、知らず知らずのうちに子供や部下に対してとっていなかったろうか?と振り返ってみることである。

この二つのことをしっかり行ったうえで、子供や部下に対する態度を誠実かつ謙虚なものに変えていくことが出来れば、これ以上の関係性の悪化を防いでいくことが可能になる。



人の心というものは、どこかでつながっている・・・

そう捉えることで、問題解決がスムーズになることがある。







2023年3月9日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

自分の親がしてきたことがどうしても・・・

自分の親がしてきた過ちや失敗に対して、それを恥じていたりすることはないだろうか。

もしそのような感情を持ちながら生きていくとするならば、結果的に自分で自分の首を絞めるという可能性を生じさせてしまう。

親がしていることが仮に何であれ、それを恥に思っていれば、いつの間にか自分の意識の中に劣等感が生じいくようになる。

例えば親が事業に失敗し、借金を抱えてどうにもならず自己破産をするなどした時に、子供はそれを心のどこかに抱え込んでしまうことがある。

そうすると子供の心の中に暗い影ができてしまい、自分がしているわけでもないのに劣等感や罪悪感のようなものを、心の奥に抱えたまま生きていくようになってしまうことがある。

もしこのような目に遭った時には、どう考え受け止めていけば良いのだろう?

・・・

このような時は、まず親の失敗を自分が悪く受け取らないことが重要になる。

そして、なぜ自分の親は失敗したのだろうか? 

何が親をそうさせたのだろうか?

その要因をしっかり探ってみたり、親や親に関わっていた人たちから直接話を聴くなどして、そこから学びを得ていくよう心がけることである。まるで親が体験したことを、あたかも自分が経験しているかのように・・・

このような作業はそう簡単ではないかもしれないが、もしそうしていくことが出来れば、親が体験した失敗から自分自身が貴重な教訓を得ることが出来る。それはやがて自分の力にもなっていく。

どんな親の元に生まれようと、その親の生き様から得られる教訓は、多大にあるのではないだろうか?

親をできるだけ毛嫌いしょうとせず、その人生すらをも決して無駄にしない生き方をしていけば、最終的に自分自身を救い成長させていくことが可能になるのである。

2023年3月3日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime

自分の居場所が見つからないのは?

自分の居場所がなかなか見つからない・・・

やっと居場所が見つかったと思ったら期待外れなものだったり、裏切られてしまったり・・・等々。

そんな思いを何度もするのは、元々自分が育った家族との関係性が影響している可能性が高い。

その中でも最も影響を受けるのは、養育者である父・母との関係性である。

例えば、父親との関係が遠過ぎて信頼し合う関係性が築けていなければ、他者との関係性において距離を感じることが多くなる傾向が現れたりする。

また母親との関係が近過ぎて干渉されることが多ければ、他者との関係において距離を詰め過ぎたり、詰められ過ぎたりしてストレスを感じることが多くなる傾向が現れたりする。

これらはほんの一例に過ぎないが、関係性のこじれは本人の心の中で複雑な葛藤状態を呼び起こし、それらが人と関わる時のストレスとなっていく。

人と関わることにストレスを感じやすい人は、こうした生まれ育った原型家族との関係性の中で多くの葛藤を抱えてきた可能性が高いのである。










2023年3月2日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : 「ほっ」とTime