人間自分のことは自分が一番よくわかっていると言うことがある。確かに誰よりも24時間自分と一緒にいるのは自分なのだから、それはそうとも言えるだろう。
しかしその一方で他人のことはよくわかるが、自分のことになるとよく解らなくなるという人が大半ではないだろうか。
そうした矛盾を人はどこかに抱えて生きている。
常に鏡が自分の前に用意されていれば、少しは自分のこともわかりやすくなるのかもしれないが、それだと今度は自分のことばかり気になって対面している相手に集中することが難しくなるかもしれない。
そう考えていくと、自分自身を観ることと、周囲の状況や他者をバランスよく同時に観る意識を持つことが、大切になってくるのかもしれない。