苦労しながら一生懸命生きているのに、なかなか自分に自信が持てずにいるということがある。
その理由の一つに、取り組んでいる人生のテーマが難しいという場合がある。
例えば、自分を磨き上げていくことと、ありのままの自分や他人を受け入れることを調和・統合しようとしている場合などである。
どちらかに偏ることはよくありがちだけれども、一見対極にあるようなものを、どちらも大事にしながら調和・統合していくことは、なかなか難しいことかもしれない。
またどちらにも偏らないようにただ心がげているだけでは、逆にどちらも中途半端になってしまい、その人の真の思いが相手に届き難くなってしまうかもしれない。
このように対極にあるようなことを人生のテーマとして持っている場合、
その人にとって納得のいく結論のようなものを得ていく為には、
それ相応の時間がかかるだろうし、経験も必要になってくるだろう。
もう少しシンプルなテーマを持って生きている人に比べれば、
自信を持つことが遅れてしまうのは、致し方のないことかもしれない。
もしこのような傾向のある人は、決して自分をダメな人間だとか、満足のいく自分に到達できないことを責めたりせず、じっくり時間をかけて難しいテーマに取り組んでいる自分を、温かく見守る気持ちでいて欲しいと思う。