人は時に縁ある人に認められたくて自分を抑え込み、その人が望む自分であろうと努力することがある。
それをし続けていると、心の調子も体の調子も次第に思わしくない状態になり、なんだか苦しい、辛い、体が重い、やる気が起きないなどの症状が現れるようになる。
自分でもこれはおかしいと思いつつも止められずにいるとすれば、心の中にこれを続けていればいつかその人と心通じ合える時が来るという期待があるのか?
或いはその人を今まで愛せなかった罪悪感から、尽くすことによって承認を得ようとしているのか?
何れにしても自分の体や心を壊してまでそうし続けてしまうというのは、いったいどうしてなのだろう?
そこまでしても解り合いたい通じ合いたいという愛の表現の一つなのかもしれないが・・・
このような関係性は、頑なに自分を曲げることを嫌う我の強い人と、自己肯定感の低い人との間に起こりやすい。
互いを尊重し合い、互いが心を元々の素直な状態に戻すことさえできれば、このようなことは解消していくことが出来ると思うのだが・・・
とは言え人間はなかなか難しいものである。