ものごと先へ先へと急ごうとすればするほど、

適切な判断が出来なくなることがあります。

しかしそれでもかまわず先へ進もうとすれば、

自分にとって大切なものを見落としてしまったり、

失ってしまったりするなど

何らかの痛手を負うことになるかもしれません。

それは大切な家族の一員かもしれないし、

仕事やお金かもしれないし、

自分の健康や命かもしれません。

こうして心が『今ここ』から離れて

先へ先へ行こうとしてしまうのは、

どんな思いが心の中にあるからなのでしょうか？

それはこのままではダメだという焦りでしょうか？

今の自分ではいられないという自己否定でしょうか？

何かを得なければこの先やっていけなくなるという不安や心配でしょうか？

何れにせよそのような気持ちから行動を起こせば起こすほど、

その先の未来にも

『このままではダメな状況や、今の自分ではいられない状況』が、

同じように待ち構えている可能性が高まっていきます。

なぜなら基本的に動機となっている思いや心の状態が最終的に現実化し易いからです。

例えばこうしたことでよくあるのが、

自分の両親や家族が嫌だったから、

早く相手を見つけて逃げるように結婚したけれど、

結局相手の至らなさにがっかりするようになったり、

裏切られたりするなどして

結婚を後悔するなどのケースです。

とても残念なことに

今に居られず先へ先へと急いでしまうと、

冷静な判断を失いがちになり、

未来の幸せな自分にとって必要な選択が出来ず、

また同じような自分のネガティブな心の状態に見合ったものを

無意識のうちに引き寄せてしまうのです。

もしも一生懸命にやってきたことの結果が、

人からの信頼を失ったり、

お金を失ったり、

心身の健康を害するなど

自分自身ががっかりしたり、

傷つくようなことになった場合、

その物事を始めた時の動機や心の状態を振り返ってみる必要があるかもしれません。

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