私はなかなか人から愛されない・・・

やっと愛してくれると思った人からは見離されてしまう・・・

という思いや体験を何度もしてしまう  

ということはないでしょうか？  

このような思いや体験を繰り返す人には  

心の奥深いところで、 自分自身を生きることを  

あきらめていることがあるかもしれません。

人から深く愛されたいと思いつつも、  

心の奥底では  

『自分なんてどうせ愛されるはずがない・・・』

『本当の自分を見せたらどうせ受け入れてはもらえない・・・』  等と

思っていたりします。

そして自分自身を素直に表現することよりも、  

人に気に入られそうな自分を演じて、

自分でない自分を表現することを  

無意識のうちに選んでしまいます。

しかしそのことによって 人に気に入られたとしても、

どこか自分の心は満足できず、  

かえってそんな自分に嫌気や虚しさを感じることが  

多くなっていくかもしれません。

 

どうしてこんなことになってしまったのでしょう？

どこで自分自身であることを・・・

どこで愛されることを・・・  

あきらめてしまったのでしょう？    

もしかしたら人生の割と早いどこかの地点で、

自分はこの両親から愛されていない・・・

受け入れられることはない・・・  

と変に悟ってしまった事があるのかもしれません。

私たち人間は通常、

この世に生まれてきて出会う両親や養育者と、

人間関係を始めていきます。

その始まりが不幸にも両親の無理解・無関心で育てられてしまったとすれば、  

その後の人間関係の形成に、暗い影を落としてしまうのも無理はありません。

   

そうして育てられた人々が、  

長きにわたって苦しんでいる姿を  

私はこの数十年間心が痛くなるほど見てきました。  

カウンセリングという仕事に携わってきてつくづく思うのは、  

人の人生というのは、始まりがとても大切だなということ・・・

パソコンの初期設定プログラムを、  

後からその間違いに気づいて修正する困難さというのもあるかと思いますが、  

人の心という複雑で目には見えないものを修復・修正していくことは、  

そうそう生易しくはないことが多いものです。  

しかしそんな難しさをがある中でも、  

あきらめずにコツコツと丁寧に自分自身と向き合い続けられたら、

今まで自分を苦しめてきたネガティブな思いから解放される日が 段々近づいてくるのです。


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