自分に降りかかってきた問題を一刻も早く解決しようと、その解決策ばかりを考え対処しようとすることがある。
問題の解決策に捉われることによって、その問題の本質を捉えることがなければ、一旦は消えたとしても、あらゆる形でその問題が再び浮上してくるようになる。
例えば病気になったから、それに応じた薬をただ飲むことだけを考えることだったり、
人とトラブルを起こしたことが辛くて、以降それを避けるために相手に合わせた対応を取り続けることだったり、
子供が不登校になったから、学校に行くようなるにはと解決策ばかりを考えること等である。
しかし本来その対処法では、何の解決にもならないことがある。
もしかしたらその病気を引き寄せたのは、偏った思考からくる何らかの習慣が体に悪影響を与えているのかもしれない・・・
人とトラブルを起こすのは、自分は尊重されていないという思いが根底にあって、その思いを他人に対して抱いてしまうからなのかもしれない・・・
子どもが不登校になるのは、夫婦が仲良くして欲しいからなのかもしれない・・・
何かの問題が起こると私たちは、その解決法ばかりに目が行ってしまいがちだが、その問題が発生した要因や本質に目を向けない限り、その問題が根本的に解決することは残念ながら無いのである。